
ことの発端
ある日ぼーっと国土地理院の地形図を見ていたんです。
そしたら、ギオンスタジアムから道保川の間に道があるんですよね。

気になってしまったので行ってみることにしました。
おことわり
本人は「そこに道があるらしい」以上の予備知識をまったく持たずにお散歩に向かいました。
そのため、あとから思えば肝心な角度の写真や大事なポイントの写真などを撮り忘れている可能性が多々あります。
いざ お散歩へ
スタートは相模原ギオンスタジアム
本日は2025年2月9日です。
ギオンスタジアムに早く着きすぎると散歩に出るというのはいつものパターンではあります。
大正坂を下り、大正坂橋で道保川を渡りました。
ここまではごく一般的な普通の道路を通るルートです。

道保川に沿って右折しました。

今日もきれいな水が流れる道保川です。

水中にあるカルガモさんのあんよもしっかり見えています。

ギオンス側は竹藪となっています。
竹の沢橋

そんな竹藪のある沢を渡る橋ですから、「竹の沢橋」。
わかりやすい。
↑こちらの相模原市公式WEBにありますこちらのPDFによりますと、
竹の沢橋(たけのさわばし) 道路橋(市道下溝76号)
1988年完成、橋長8m、幅員2m、木橋
とのことです。
そしてこちらの建通新聞の記事によると現在架替えの予定があるそうです。


右隣にあるA型バリケード(一般的に幅1200mm)と比べても幅員の狭さがわかります。
渡ってみましょう。

上流側の様子です。


橋をわたった先は道保川の左岸に沿って登っていくようです。

赤い文字が消えていないということはそんなに古くないこちらのご案内です。
要するに「このはしわたるべからず」ってやつですね、こどもの頃に読んだおぼえがあります。

渡った正面は竹藪です。
竹だけじゃなくいろいろ混ざってますが。
登ります

左に曲がって登っていきましょう。

この先で切り返すようです。

切り返し地点はちょっと広くなっていました。

竹の沢橋の地点が標高68mぐらいですが、ギオンスタジアムの標高は95mぐらいですので、がんばって登っていきましょう。

落ち葉に埋もれかけていますが、ゆるい階段状に整備されています。


葉の少ない冬場ということもありますが、木々の間から日差しが入っていい雰囲気です。

登ってきた下の方を見ると、湧水でしょうか、湿地が見えました。

思いのほかきっちり整備されていて、予想よりはるかに歩きやすかったので、もう坂の終わりが見えてきました。
この整備状況とこの気候この天気だと仮定した場合、子どもさんでも小学生以上ぐらいで大人と一緒なら、問題なく登れそうです。
まあ敢えてこのルートを取る必要はないと思いますが、ひょっとしたらなんらかのシーズン中にどうしても流れを変えたいときがあるかもしれない…。
フェンス

前方にギオンスタジアムのメインスタンドの屋根が見えています。
ということでギオンスタジアムのある高さまで登ってきたのですが、正面はフェンス、右は藪が濃いのでちょっと違うかな…。

こんな感じでフェンスの外側を迂回していきます。
路面の感じから見て、そこそこの交通量(歩行者量)がありそうにも思えますがどうでしょうか。

フェンスの向こうにギオンスタジアムメインスタンドが見えます。
しかしフェンスがあるのでここから行くことは出来ません。
先ほど、「竹の沢橋」に関する相模原市の資料で「相模原市道下溝76号」と記載がありました。
そこで、「さがみはら地図情報」で、相模原市道下溝76号を調べてみました。

うーん。
とりあえずわかることは
- ここまでのルートはだいたい市道下溝76号
- でもなんかちょっとなんか違う
- そもそも竹の沢橋は正式には市道として認定されていない?
- でもとりあえず下溝76号のための橋ということになっている??
で、登りきったところがどうやら下溝76号の起点らしいですね。
ここからは北に進むのですが

ここから北、ギオンフィールドの方向に向かうのが相模原市道下溝68号、となります。
右側の藪が濃かった方向も市道なのか…。
エスケープポイント

こんな感じで、フェンスの外側を歩いていきます。
路面には落ち葉はあるものの比較的歩きやすく、やはりそれなりに歩く人がいらっしゃるのかもしれません。

そしてなんか役に立ちそうな情報が貼り出されていました。
橋の架替に係る土質調査に伴い下記日程において、県道52号交差点~大正坂下交差点の東側の歩道、竹の沢橋~相模原ギオンスタジアムの歩行者通路を終日通行止めとします。
御不便、御迷惑をお掛けいたしますが、御理解、御協力を頂きますようよろしくお願い申し上げます。
期間:令和6年9月30日(月)~令和6年10月18日(金)
ということで、
- 竹の沢橋~相模原ギオンスタジアムの間は「歩行者通路」と呼ぶらしい
- 令和6年10月19日の再開放時に整備した可能性がある
- でもこの貼り紙を撤去していないのでそれより前かもしれない
「通路」なのか…。

ということで、ギオンスタジアムへの入場口にやってきました。
もちろんここでメインスタンド方向に向かえば、ジョギングコースを横断してたどり着くことが出来ます。
正真正銘純正正統派のエスケープポイントです。
下溝68号の起点へ
道が続いているので先へ進むことにします。

先ほどのギオンスタジアム入場口を過ぎると、路面がちょっと荒れてまいりました。
通行量が減ったのでしょうか。

なんか竹の芽みたいなものとか、なんか蔓状のなにかとかが地面に装備されているので、慎重に進みます。

そうかと思うと、普通車でも走れそうな区間があったりします。
不思議…。

このあたりで左下には「相模原公園せせらぎの園地区」の駐車場があるはずですが、写真を撮っていなかったです。

左方向&手前方向&下方向を向いた時になんかつづら折りのような気がしたんですが、これはなんらかの古道とかいうことではなく、多分普通の斜面だと思います。

うわぁ。
なんかすごいの見えちゃったわ。
(ゴミ拾って片付けろと思われるでしょうが、崖の方にあったので拾いに行っていませんごめんなさい)
※1994年の記事です!

ん?
地面になんかありますね。

「道界」。
ということは市道と公園の境界線のどれかがこの地点を通っているということでしょうか。
地図情報ではこの先あたりが相模原市道下溝68号の起点となっています。

ギオンフィールド脇へ帰還

一瞬先の道が見えなくなって、あらやだエスケープポイントまで引き返しかしら?と思いましたが、正解は2種類のフェンスの間でした。
その時は何気なく曲がってしまいましたが、おそらくこの青いフェンスに突き当たるあたり(もしくはそのちょっと先)が、相模原市道下溝68号の起点だと思われます。

ということでここからは市道ではなかったのですね。
ここまででいちばん歩きにくいかもしれません。
とはいえ、冬場なので普通に歩けるレベルではあります。

右側から、ギオンフィールドのミニラグビーの声が聞こえています。

少し開けました。
右側ギオンフィールドのミニラグビーの皆さんがフィールドに集中してくれることを祈っております。
だって間違いなく自分怪しいじゃないですか。
ギオンフィールドの外のジョギングコースの外の柵の外のフェンスの外ですよ、ここ。
そもそも、ここが人が歩く場所だとは、ちょっと見えないかもしれません。

左側には、クヌギゲートから登ってくる坂道が見えています。

ということで、この犬走りのような道もあとわずかとなりました。

「出入り禁止」と書いてあるのでしょうか。

出てきたところを振り返ってみました。
右側がクヌギゲートから上がってくる、原当麻駅からのメインルートです。

竹の沢橋からここまで20分ほどでした。

ジョギングコースの案内板です。
途中にあった「エスケープポイント」はしっかり道として描かれていますので、「下溝76号」を直進したところからはやはり出られなかったのだと思います。
下溝75号さん
市道下溝76号の坂を登りきり、「藪が濃いからこっちはちがうな」と判断されてしまった市道下溝75号さん。

市道としてはこんな感じで指定されているのですが、
地理院地図では

ジョギングコースを貫くように点線!
ツッコミどころしか無い…。
ちなみに点線っていうのは、

こんな感じで登山道などで見られる、「徒歩道」の表記ですよ。
そしてこの下溝75号さん、大正坂のカーブに出ることになっていますが、それって多分
ここですよね…。
ギオンスへ登る坂シリーズ
ひょっとして、市道下溝76号の坂道にもなんか古い名前があったりするんですかね…。
道自体は明治時代の地図にはほぼ同じ位置にしっかり描かれているので…。

谷戸坂

大正坂

水道みち

まとめ
我ながらよくわからないことをしてしまったという気持ちはあります。
ただ、個人的にはとても楽しかったです。
このあとのリーグワンの試合もすごい試合でした。
相模原市南区に興味を持っていただき、また、この記事を読んでいただいてありがとうございました。