高木道正山河畔林 とは
神奈川県相模原市南区上鶴間本町9丁目、町田市、大和市との市境にある、境川の旧河道が残されている緑地です。
アクセス
公共交通機関
駅から徒歩
最寄り駅は上鶴間道正山公園と同じく、東急田園都市線のつきみ野駅となります。
また、小田急江ノ島線の東林間駅からもそれほど変わらない距離となっています。
googleマップさんによると、つきみ野駅からは1.6km・22分、東林間駅からは1.9km・27分、と表示されました。
路線バス
路線バスの場合、最寄りのバス停は「上鶴間本町九丁目」となります。
ルームズ大正堂とブロンコビリーの間にあるバス停で、相模大野駅南口と中和田地区を結ぶ循環路線が経由します。
上鶴間本町九丁目バス停から高木道正山河畔林はgoogleマップによると、400m・徒歩5分と出ました。
クルマ
高木道正山河畔林にはクルマが停められるようなスペースはありません。
対岸を含め近隣にはコインパーキングもありますが、急坂急カーブ狭隘路も多いですので十分ご注意くださいませ。
参考までに周辺地図は以下のとおりです。
行ってきました(2025年5月中旬)
歩いてやってきました。
(上鶴間道正山公園の後に行ったので、上鶴間道正山公園までの写真は同じです)
神奈中バスの「上鶴間九丁目」バス停方向からドン・キホーテとルームズ大正堂の間にあるこちらの道を下ってきました。
右にある大きな建物は「中和田ポンプ場」です。
この角を右に曲がると上鶴間道正山公園があります。
上鶴間道正山公園に着きました。
公園から境川方向を振り返ります。
行き止まりー?
実はこの先には金山橋という橋がかかっています。
そして行き止まりのように見えますが、川沿いの細い道へは右折することができます。
境川左岸の町田市方面から金山橋を渡って来ると正面に上鶴間道正山公園がある位置関係なのですが、現在工事の都合上通行止めとなっています。
この位置から川沿いに少し歩くと、金山橋が見えました。
かなり大掛かりな工事ですね。
さらに少し進むと、
山側から、深堀川がやってきていました。
深堀川も現在大掛かりに工事中です。
左に見える木々は高木道正山河畔林のものです。
深堀川と境川の合流地点です。
写真奥が上流です。
この合流地点から少しだけ下流へ進むと高木道正山河畔林の入口になります。
植物調査中のお知らせです。
行政界変更もあって現在はこの位置は神奈川県内ですが、旧河道は東京都の管理地となっています。
昔の都県境が境川の右岸に設定されていたことと関係あるかもしれません。
画像左下の略図ですが、
現在の工事の関係で、金山橋が通行できなくなっています。
また、この河畔林の目の前にあった仮設歩道橋②もなくなっていますので、現在は西田橋まで迂回することで対岸に渡れます。
そして対岸の工事箇所に仮設トイレがあり、午前8時~午後6時まで利用できるよ、というお知らせですね。
この緑地に関しての説明文がありました。
高木道正山河畔林について
目の前を流れる境川は昔から国境(武蔵・相模)の川として知られ、現在も東京都と神奈川県の境を流れています。境川の右岸に位置するここ高木道正山(1.6ha)は神奈川県にありますが、東京都が管理する河川用地です。
大和市下鶴間高木地区、相模原市道正山地区の2つの区画整理事業の際に、整備する緑地について協議が重ねられ、かつての境川の面影を残すこの河畔林周辺をひとまとまりになるように計画・整備されました。このとき2つの地区にまたがった緑地の呼び名を「高木道正山」としました。
林内には、境川の旧河道(昔の境川)が自然地形で残っています。
NPO法人境川の斜面緑地を守る会が、毎月第二日曜日にボランティアの活動で手入れし、良好な環境を維持している林です。貴重な林を守るため、皆様のご理解・ご協力をよろしくお願いします。
NPO法人 境川の斜面緑地を守る会
ということで、区画整理事業の際にひとかたまりに残すことができたこの緑地を、今は「境川の斜面緑地を守る会」のみなさんが整備してくださっているということです。
「境川の斜面緑地を守る会」さんのWEBサイトはこちらになります。
「フィールド」の中に「高木道正山」の紹介ページがあります。
歩き出してすぐ、旧河道と思われるものを見ることができました。
向かい側に土手のようなものが見えます。
柵で区切られた歩道部分はたいへん歩きやすく整備されています。
また、植物についての紹介・説明も掲示されています。
昔の境川はきっとこんな感じで自然豊かな中を流れていたんだろうな、と思わせる原生林のような雰囲気でした。
5月でこれですので、この先はさらに緑色が濃くなるかもしれません。
そんなわけで3者連名です。
深堀川に戻ってきました。
暗渠の多い深堀川にとって数少ない明かり区間なのですが、現在は絶賛工事中ということで、水面は隙間から覗く感じです。
上流方向を見ると、段丘崖には遊園地のアトラクションのようにも見える施設がありますが、こちらも工事施設です。
こちらの橋は「道正人道橋」となっていて、深堀川で分断されていた「鎌倉道」がこの橋によって再び通れるようになりました。
今回もまた、「今昔マップ」さんを使わせていただきました。
1966年の地形図と現在の地形図です。
この範囲では境川は河川改修がほぼ行われておらず、激しく蛇行を繰り返しています。
また、町田市と相模原市・大和市の境界線は、その蛇行する境川の右岸に設定されており、同じく境界線も激しく蛇行する結果となっています。
右の地図へ、当時の河道をだいたいトレースしたものをコピーしてみました。
現在の「高木道正山河畔林」の中に、当時の境川が流れているのがわかります。
左の地図ではまた、深堀川は現在の位置で境川には接続されておらず、大和市の目黒方面へと流れています。
深堀川が暗渠によって境川へと接続されました。
また、境川の河川改修も進み、直線的な河道となりましたが、行政界はまだ旧河道をなぞっています。
まとめ
相模原市南区上鶴間本町にある「高木道正山河畔林」について書いてみましたがいかがでしょうか。
「3市の境にあり、昔の境川の雰囲気を感じることが出来る、自然豊かな緑地」ということが伝わったら幸いです。
気になることがみつかった方は是非当ブログ内の各ジャンルの記事にも飛んで読んでいただけたら嬉しいです。
相模原市南区に興味を持っていただき、また、この記事を読んでいただいてありがとうございました。