さがみなみ

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下磯部 御嶽神社(相模原市南区磯部)

下磯部 御嶽神社(相模原市南区)

 

下磯部 御嶽神社とは

神奈川県相模原市南区磯部の新磯小学校近く、下磯部地区の中心地に鎮座している神社です。

下磯部 御嶽神社(相模原市南区)



下磯部御嶽神社の鳥居の脇に貼ってあった「下磯部御嶽神社の由来」によると、

下磯部 御嶽神社(相模原市南区)

下磯部御嶽神社の由来

当神社は、下磯部地区のほぼ真ん中にあり、昔この辺りに「磯部城」があったと言われています。
当神社の創建年代は明確ではありませんが、伝承では延文元年(一三五六年)以前と言われています。
当神社のご祭神は「天児屋根命」(あめのこやねのみこと)という神様です。
日本神話で、天照大神(あまてらすおおみかみ)が天の岩屋に隠れたとき、天照大神を岩屋から出すために、その美声で祝詞(のりと)を奏(そう)した神様です。
例祭は、九月一日に行われ、地域の繁栄、開運厄除、家内安全など、地域の皆さまをお守りしています。
是非、ご参拝もお願いします。

御嶽神社 総代一同

となっていました。

「延文元年以前より」ということはそれ以上の歴史があると考えられますので、700年以上の歴史をもっている、かなり長い歴史を持つ神社と言えると思います。

 

下磯部地区を巡っているとしばしば目にする「磯部城」という言葉ですが、室町時代の文明8年(1476年)から文明12年(1480年)にかけて起こった「長尾景春の乱」において、相模川の対岸にある小沢城の支城として存在していました。

「長尾景春の乱」においては、他の相模国の諸城とともに太田道灌方によって攻め落とされたことが「太田道灌状」に記されており、相模原市南区において、存在していたことが明らかな唯一の城跡ということになっています。

しかし、この乱の以前や以後のことについては全くと言っていいほど情報が無く、「乱の時期には存在したのは間違いないと思われる」が、それ以外については謎の多い城の跡と言えると思います。

下磯部地区の中心にあるこの神社が仮に磯部城の本丸(のようなもの)だとすると、相模川の上流方向に離れた三段の滝広場近くにある「上磯部の土塁」(こちらは発掘調査の結果、城郭遺構であることがわかっています)はいったいなんなんだろう、同じお城だとすると、時代的に考えられないようなとても大きなお城になってしまう、、などなど、未だにわからないことが多い城跡なのですが、研究されている方が沢山いらっしゃるので、ひょっとしたら近いうちにまた大きな発見があって進展があるかもしれませんね。

ただ、集落の中心にあることを考えると、領主(のような偉い人)のお館がここにあったというのは十分考えられると思います。
乱の前から存在していた神社の建物を使った、などということもありうるかもしれません。(個人の推測です)

そんな歴史ロマンあふれる御嶽神社です。

 

神奈川県神社庁によるWEBサイトはこちらになります。

 

 

アクセス

公共交通機関

路線バス

最寄りのバス停は「下磯部」もしくは「磯部」となります。

どちらのバス停からも徒歩5分ぐらいで着けると思います。

神社そのものまではかなり近いのですが、鳥居のある参道の分遠回りとなるような感じです。

また、「新磯まちづくりセンター前」バス停からでも6~7分では着けると思います。

 

下磯部地区の略図を作ってみました。

詰め込みすぎてちょっとごちゃごちゃしてしまいましたがだいたいこんな感じです。

相模原市南区下磯部地区略図

もし御嶽神社のみを訪れるのであれば、下磯部バス停もしくは新磯まちづくりセンター前で降りて御嶽神社に向かい、帰りは磯部バス停から始発のバスに座って帰る、っていうのがよろしいのではないかと考えます。

 

駅から徒歩

駅から歩こうとする場合の最寄り駅はJR相模線の相武台下駅となります。

駅から1.4kmほど、ほぼ平坦で、徒歩20分ちょいでは着けると思います。

途中に公共施設「れんげの里あらいそ」「新磯まちづくりセンター」がありますので、休憩したりお手洗いなどを借りることもできると思います。

(「れんげの里あらいそ」にはなんとお風呂もあります!)

 

また、おなじくJR相模線の下溝駅からでも1.8kmほど、徒歩25分ちょいで着けるのではないかと思います。

途中に三段の滝や磯部八幡宮など見どころもありますのでこちらのルートもお散歩ウォーキングにはいいかもしれません。

もし下溝駅と相武台下駅をともに使う場合であれば、下溝駅スタート→相武台下駅ゴールにした方が、全体的に下り坂になるのでよろしいかもしれません。

 

クルマ

下磯部 御嶽神社には駐車場・駐車スペースは無いように思います。

公共交通機関のご利用をおすすめします。

参考までに周辺地図は以下のとおりです。

周辺は道路も狭いところが多いので、徒歩でもクルマでも十分注意してください。

 

お参りしてきました(2023年10月下旬)

今回自分は山王日枝神社にお参りしてきたあとなので、

「新磯まちづくりセンター前」バス停付近からスタートしました。

新磯小学校の脇を抜けて広々とした景色の中をのんびり歩くと、御嶽神社に到着しました。

下磯部 御嶽神社(相模原市南区)

まずはこちら、きれいな鳥居がありました。

左の方に貼ってある小さな掲示が、冒頭で引用させていただいた「下磯部御嶽神社の由来」となります。

一礼して中に入ります。

下磯部 御嶽神社(相模原市南区)

反対側からも撮らせて頂きました。

秋の午後の西陽です。

下磯部 御嶽神社(相模原市南区)

鳥居には

明治三十年四月吉日

 

 

大正十三年八月吉日

         再建

平成十年二月吉日

の文字がありました。

明治三十年四月に建てられたものの、関東大震災で破損し、大正十三年に再建、そして平成十年にも建て直されたものと思われます。

 

では参道を進んでいきましょう。

下磯部 御嶽神社(相模原市南区)

下磯部 御嶽神社(相模原市南区)

参道を50mほど進むと立派な狛犬さんがいらっしゃいました。

秋の日差しを浴びて大変凛々しく写っております。

 

下磯部 御嶽神社(相模原市南区)

その先の石灯籠には「のぼるなキケン!!」「あぶない のぼらないで!!」の文字。

下が階段状になっていることもあって、また上の方は掴まりやすそうなこともあって、ついつい子供さんが登りたくなっちゃうんでしょうかね。

ただ、見るからに危なそうなのでダメゼッタイ。

 

下磯部 御嶽神社(相模原市南区)

ちょっと上を見ると

秋ですねぇ。

下磯部 御嶽神社(相模原市南区)

手水舎があります。

 

下磯部 御嶽神社(相模原市南区)

そして本殿です。

秋の日差しを真正面から浴びてますます神々しく写っております。

屋根の色も鮮やかで、手入れが行き届いているのを感じます。

屋根の反りもかっこいいですね。

 

下磯部 御嶽神社(相模原市南区)

下磯部 御嶽神社(相模原市南区)

本殿の右側に回ってみました。

木漏れ日と木々の緑と屋根の朱色が美しいバランスです。

風が葉を揺らす音が心地よいです。

 

下磯部 御嶽神社(相模原市南区)

本殿左側にあった稲荷神社です。

正直、お天気で明るかったからいいですけれど、薄暗かったらちょっと威圧感がある気がします。うまく言えないんですけどなんか雰囲気がすごいんです。

 

下磯部 御嶽神社(相模原市南区)

本殿に向かって右側にあった神楽殿(だと思います)。

 

下磯部 御嶽神社(相模原市南区)

本殿に向かって左側にあるこちら

掲示されているのは

下磯部 御嶽神社(相模原市南区)

こんな感じです。

きっとお祭りのときには大活躍するのでしょう。

 

お参りしてきました(2024年12月中旬)

お昼すぎにお参りさせていただきました。

下磯部 御嶽神社(相模原市南区磯部)

いい天気で気分良く歩いてやってまいりました。

 

下磯部 御嶽神社(相模原市南区磯部)

今日もまたとても綺麗な境内と社殿です。

お天気も相まってとてもすがすがしい気持ちになります。

 

下磯部 御嶽神社(相模原市南区磯部)

春にも来ているのですが、そのときこの掲示には気づかなかったのでおそらくその後のものかと思います。

子供好きの神様なんですね。

 

下磯部 御嶽神社(相模原市南区磯部)

それにしても冬でも青々と生き生きとした大きな木です。

屋根の色と青空とともに光の三原色っぽく美しいです。

 

下磯部 御嶽神社(相模原市南区磯部)

今日も気持ちよくお参りさせていただきました。

おじゃまいたしました。

ありがとうございました。

 

まとめ

相模原市南区磯部にある「下磯部 御嶽神社」について書いてみましたがいかがでしょうか。

約700年の歴史とともに、磯部城にまつわるロマンも伝える、長い歴史を持つ神社」ということが伝わったら幸いです。

気になることがみつかった方は是非当ブログ内の各ジャンルの記事にも飛んで読んでいただけたら嬉しいです。

相模原市南区に興味を持っていただき、また、この記事を読んでいただいてありがとうございました。