さがみなみ

相模原市南区大好きサイト

長嶋神社(相模原市南区上鶴間本町)

長嶋神社(相模原市南区)

 

 

長嶋神社とは

神奈川県相模原市南区上鶴間本町九丁目の境川に近いところに鎮座している神社です。

長嶋神社(相模原市南区)

境内の「長嶋神社御由緒の概要」によると、(ちょっと長いのですがわかりやすいので引用させて頂きます)

長嶋神社御由緒の概要

神社稱号 長嶋神社
鎮座地 相模原市南区上鶴間本町九丁目一八一番地
境内地面積 参段壹畝〇七歩(三,〇九二平方メートル)

祭神 伊邪那岐命(いざなぎのみこと)伊邪那美命(いなざみのみこと)
創立年月日 不詳
例祭日 九月九日

 

一、由緒沿革
 長嶋神社の御稱号は、国土日本列島を表現して呼稱し奉ったものと解せられ、御祭神伊邪那岐命、伊邪那美命は我が国の御祖神であらせられる。
 創立年月は不詳であるが、旧鎌倉道に近いこと及び付近の小字道正山より康暦年間の板碑が発掘されたことなどを照合すると鎌倉幕府時代に既に創立されていたものと推察される。
 長嶋神社は当地域(字中和田)在住氏子の鎮守氏神として住民総ての信仰の的となっているが、昭和二十年頃までは、東林間、翠ヶ丘、小田急相模原駅付近(西側は座間市、北側は旧字谷口との境)までの広範囲な地域にわたり氏子を擁していた。
 尚往時の社殿は、集落が段丘の下に在った関係上、東向であったが後年北向に再建されたものでそれは左記の棟札裏面記載により明暦三年(一六五七年)か、元禄十六年(一七〇三年)又は天保十五年(一八四四年)の何れかであったものと思考される。
 現在の社殿は、昭和三十六年(一九六一年)に従来の茅葺屋根を銅板葺として新しく造営され今日に至っている。又社頭に向って右の「いちょう」の木は樹令不明であるが相当経年の古木であることがうかがわれる。

 

一、所蔵棟札
表面              裏面
奉勧請長嶋大明神        明暦三酉年三月再建年行事原町田延命院
 伊邪那岐命 伊邪那美命
奉再建長嶋大明神守護      元禄十六末年(※)九月日行寺延命院
奉再營長嶋大明神覆殿拜殿成就攸 天保十五次甲辰歳十二月穀旦
鎮守祈禱之蜜供擁護       天保十五年十二月穀旦
奉鎮祭鎮守長嶋明神大祓祝詞   明治三午七月吉辰日神主田原因幡正藤原義明
 氏子円満守護之攸
再造成長嶋神社本殿拝殿新築之璽 昭和三十七年十月九日

 

一、境内の併祀神社
八坂神社 須佐之男命(すさのおのみこと)
 創立年月は不詳であるが昭和三十九年新築御造営、例祭日七月十二日
 外に次の石宮が併祀されている。
  山神社   天満宮   大山不動
  秋葉社   神倭伊波札毘古命  地神塔
  石神井社  第六天社  道祖神
  神明社

  北向庚申塔 昭和五十一年三月 国道十六号線拡幅により当境内に移転
  白瀧天満宮 平成六年九月 当境内に遷座
  石上社   平成二十三年十月 当境内に遷座

昭和五十一年九月 設立
平成二十三年十月 改正 

※「末年」は「未年」の誤記と思われます。この案内の誤記か棟札自体の誤記かはわかりません。

 

となっていました。

まず「長嶋神社」のその名の由来が日本列島を意味するというのがスケールが大きいなあと思いましたが、御祭神の項を見て納得ですね。

長嶋神社は御祭神としてイザナギノミコトとイザナミノミコトを祀っているとのことです。

国産みの神様ですね。

古くから鎌倉道が通るなど交流が発展してきた中和田の鎮守さまですから、地域だけでなく、広く日本全国のことをおまもりしてきたのかもしれません。

また、地域の中心として、地域にあった塔や社などを境内に併祀するなど、重要な役割を果たしてきたこともうかがえます。

 

神奈川県神社庁によるWEBサイトはこちらになります。

(神社庁サイトでは「長島神社」と表示されていますが、当ページでは現地の表記を優先したいと思います)

 

 

アクセス

公共交通機関

路線バス

最寄りのバス停はその名も「長嶋神社下」バス停となります。

小田急相模大野駅南口から中和田地区をぐるっと周って相模大野駅南口へと戻る神奈中バスの路線「大13」系統が停車します。

「長嶋神社下」バス停からは200mぐらい、登りにはなりますが徒歩5分程度で着けると思います。

循環系統のため、「長嶋神社下」バス停には1方向のみしか停車しません。

次のバス停「上鶴間高校入口」からも200m強、やや下り坂になりますがこちらも徒歩5分程度で到着できると思います。

「長嶋神社下」の一つ前のバス停が「上鶴間高校」で名称が少々紛らわしいので注意してください。

「上鶴間高校」バス停はその名の通り上鶴間高校の目の前にあります。

(間違えてこちらで降りたとしても実はそんなに距離は変わらなかったりしますが。)

 

バスの時刻表はこちらです。ご利用前には神奈川中央交通公式サイトでかならずご確認ください。

 

また、横浜線などを使って町田駅からバスで来る場合は、境川の向こう町田市内になりますが、「かわせみ会館前」というバス停があります。

こちらのバス停は、町田バスセンターor町田ターミナルから南町田グランベリーパーク駅を結ぶ路線(町89系統)が停車します。

「かわせみ会館前」バス停から長嶋神社は550m、徒歩10分弱で到着できると思います。

 

 

中和田地区の略図を作ってみました。

またしても詰め込みすぎてちょっとごちゃごちゃしてしまいましたがだいたいこんな感じです。

中和田地区略図

 

駅から徒歩

駅から歩こうとする場合の最寄り駅は小田急江ノ島線東林間駅となります。

見ての通りの一本道で1.6km、16号線の信号にひっかかっても25分程度で到着できるのではないかと思います。

 

また、小田急線相模大野駅南口からも国道16号線などを歩いて2kmほど、30分はかからずに到着できるでしょう。

JR町田駅南口からでも2.2kmほど、境川沿いや文化財の多い道などを歩いてくることで、徒歩30分程度では着けると思います。

 

クルマ

長嶋神社の鳥居脇に「駐車場」の案内標識がありました。

長嶋神社(相模原市南区)

 

そしておそらく

長嶋神社(相模原市南区)

ここから入って

 

長嶋神社(相模原市南区)

この自治会会館の隣が駐車スペースだと思います。

 

長嶋神社(相模原市南区)

 

参考までに周辺地図は以下のとおりです。

周辺は道路も狭いところが多く、さらに坂やカーブも多く見通しも悪いので、徒歩でもクルマでも十分注意してください。(しかもそれなりに交通量があります)

 

 

行ってきました(2023年11月中旬)

長嶋神社(相模原市南区)

通りに面して鳥居があります。

ちょっと違和感があるのは、鳥居の手前にお祭り用?の門があるからですね。

この右奥の路地に向けて、駐車場の案内がありました。

長嶋神社(相模原市南区)

 

長嶋神社(相模原市南区)

鳥居の扁額です。

シンプルイズベスト。

シンプルですが堂々としていて重厚感も感じます。

 

一礼して入らさせていただきます。

 

長嶋神社(相模原市南区)

鳥居を横から見るとこんな感じでした。

思いのほか、門とは離れていました。

 

この写真を撮っている付近には

長嶋神社(相模原市南区)

長嶋神社(相模原市南区)

道祖神や石碑などもありました。

 

長嶋神社(相模原市南区)

長嶋神社(相模原市南区)

大きな大きなイチョウの木がありました。

その下、クルマ入口付近に

長嶋神社(相模原市南区)

手水舎もありました。

貼り紙は、お子様向けの「のぼるなキケン!ダメゼッタイ(意訳)」の貼り紙と、手水の作法についてのものでした。

この写真でも見えているのが長嶋神社の社殿になります。

 

長嶋神社(相模原市南区)

狛犬さんがいらっしゃる奥に社殿さんがいらっしゃいました。

秋の木漏れ日を浴びて神々しい感じマシマシといったところでしょうか。

 

長嶋神社(相模原市南区)

長嶋神社の社殿です。

長嶋神社(相模原市南区)

昭和36年に建てられたと書いてありましたので、人間で言えば還暦を過ぎている建物ですが、非常に綺麗に保たれていて、大事に守られてきたのがわかります。

 

長嶋神社(相模原市南区)

彫りもかっこいいですね。

朱と白も鮮やかです。

 

長嶋神社(相模原市南区)

拝殿の扁額になります。

 

署名は、岩本信行元衆議院議員でした。

上鶴間出身で、村会議員、県会議員、衆議院議員をつとめ、国務大臣・衆議院副議長も務めた方です。

相模原南警察署近くにある慰霊塔の近くには、たたえる銅像もあります。

 

長嶋神社(相模原市南区)

ちょっと横から見た本殿です。

 

 

向かって右隣には、八坂神社があります。

長嶋神社(相模原市南区)

長嶋神社(相模原市南区)

由来の案内板によると、創立年月は不詳なれども昭和39年に新築造営されたとのことでしたので、こちらの建物も、人間で言うならばまもなく還暦といったところになりますね。

 

さらにその隣には

長嶋神社(相模原市南区)

北向庚申社(鳥居の扁額による) 北向庚申塔(境内の由来による)

がありました。

この建物が「北向庚申社」で、中の石塔が「北向庚申塔」なのかもしれません。

正面から撮ると中がしっかり写りすぎてしまい、それは失礼かと思いますので斜めからで失礼します。

囲いの石柱には

国道十六号線拡張のため
上鶴間八百二十番地より移轉

 

昭和五十一年三月

氏子中

と書いて(彫られて)ありました。

 

北向庚申社の右手前には

長嶋神社(相模原市南区)

こちらの石上社がありました。

由来の案内板によると、平成23年10月に遷座してきたとのことです。

それ以上の由来は書いてありませんでしたが、「石上社」というのは、奈良の「石上神宮」と関係あるのでしょうか。

 

さらに右を向くと

長嶋神社(相模原市南区)

長嶋神社(相模原市南区)

こちらの白瀧弁天宮がありました。

由来の案内板によりますと、平成6年9月に遷座してきたとのことです。

こちらの白瀧弁天宮については、地元上鶴間公民館のWEBサイト内「上鶴間史跡めぐり」に少々詳しい由来が書かれていましたので、リンクを貼らせていただきます。 

ご興味のある方は是非リンク先をご一読されてください。

(公民館サイトでは「平成9年に宮を移した」となっていますが、おそらくインタビューされた方の記憶違いで、長嶋神社の由来の案内板や、こちらの石碑にもある通り平成6年が正しいと思います)

 

 

行ってきました(2024年3月中旬)

長嶋神社(相模原市南区上鶴間本町)

昨年(2023年)だったらそろそろ桜の気配も…って感じの時期にやってきました。

だいたいいつもどおりのコースで、泉龍寺さんの方から坂を登ってきました。

 

長嶋神社(相模原市南区上鶴間本町)

暖かい日差しに照らされていますが、境内は春の準備中と言った感じでしょうか。

 

長嶋神社(相模原市南区上鶴間本町)

もしくは冬が「CMのあともまだまだ続く!」って言ってる状態でしょうか。

 

長嶋神社(相模原市南区上鶴間本町)

長嶋神社の社殿にお参りしたあと、右側の八坂神社との間にあった祠さんたちを前回スルーしてしまったので、今回は改めてお参りさせていただきました。

 

長嶋神社(相模原市南区上鶴間本町)

ところどころ傷んでいる箇所もありますが、補修されるなどして大切に並べられていました。

 

長嶋神社(相模原市南区上鶴間本町)

不明のものもありますが、大正年間から昭和戦前のもののようです。

今回は忘れずにお参りさせていただきました。

八坂神社などにもお参りして、今回はこれにて失礼いたします。

おじゃまいたしました。

 

 

行ってきました(2024年4月上旬)

桜がほぼ満開になったらしいというニュースを得て、夕方ではありますが、いつものように歩いてやってきました。

 

長嶋神社(相模原市南区上鶴間本町)

 

泉龍寺の方から坂を登ってくると、鳥居の向こうに桜の花が見えてテンション上がりました。

 

長嶋神社(相模原市南区上鶴間本町)

お天気は、雨こそ降っていないものの晴天ではないです。

 

長嶋神社(相模原市南区上鶴間本町)

青空ではないですが、桜の花々はしっかりと色付いていました。

 

お参りさせて頂き、しばらくお花を観ることにします。

 

長嶋神社(相模原市南区上鶴間本町)

長嶋神社(相模原市南区上鶴間本町)

長嶋神社(相模原市南区上鶴間本町)

長嶋神社(相模原市南区上鶴間本町)

長嶋神社(相模原市南区上鶴間本町)

 

長嶋神社(相模原市南区上鶴間本町)

「青空と満開の桜」の写真は、来年2025年の楽しみにしておくことにします。

 

おじゃまいたしました。

ありがとうございました。

 

 

まとめ

相模原市南区上鶴間本町にある「長嶋神社」について書いてみましたがいかがでしょうか。

中和田地区の中心として地域の中心として長い歴史を歩んできた神社」ということが伝わったら幸いです。

気になることがみつかった方は是非当ブログ内の各ジャンルの記事にも飛んで読んでいただけたら嬉しいです。

相模原市南区に興味を持っていただき、また、この記事を読んでいただいてありがとうございました。